日本コダーイ協会 会員各位
日本コダーイ協会会長 中村隆夫
“日本コダーイ協会 全国大会2020 in 竹田”の延期について
前略
ご承知のとおり、全国に蔓延している新型コロナウイルスは5月25日に全都道府県で緊急事態宣言がひとまず解除されました。とはいえこの解除は社会的・経済的生活の回復を視野に入れてのものであり、事態そのものは未だ楽観できるものではない、ということは国民の誰もが認識しているところです。
日本コダーイ協会理事会では“全国大会 2020 in 竹田”開催の是非についてこれまで何度か意見交換し、「最終決定は社会情勢を注視しながら6月30日に行う」ことを目指して検討を重ねてきました。
この間、会長と全国大会実行委員長の間で慎重に意見交換を行い、その結果「“全国大会 2020 in 竹田”は1年後の9月に延期するのが妥当」という意見の一致をみました。この答えを導くのは決して容易なことではありませんでした。会員一人ひとりの立場や考えに思いをはせ、周囲から見た大会開催の是非を考慮し、あるいは日本コダーイ協会の使命についても熟考を重ねての結果です。
大会の詳細(日程、プログラム、講師等)は後日改めてご案内することになりますが、まずは「予定されていた日程での大会開催は取りやめ」、ということを皆さんにお伝えします。
早々
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各位
日本コダーイ協会 「 全国大会 2020in竹田 」 延期のお知らせ
実行委員長 神野和美
6月末までに決定する事となっていた、全国大会開催に関してのご報告をさせていただきます。現在県境を超える活動も再開されましたが、まだまだどこまで自粛という自己責任を抱えなければならないかの線引きも曖昧な現状です。このような状況下で、私たち日本コダーイ協会の主催事業である 「全国大会2020 in竹田」 の開催の是非について決断をしなければならないことは大変困難な作業でありました。
大会実行委員会では、まず実行委員で方向性を模索し、その後協力委員に意見を出してもらい、また中村会長とも相談し、検討を続けてまいりました。その結果、今年9月の大会開催を見送り、来年2021年9月(今年と同じような時期)への延期を決断するに至りました。
ただ、1年延期を何もかも保留にして延期とは捉えておりません。全国的な集まりの延期を決断した以上、そこへ向けて明日から自分たちに何ができるのか、子どもたちやこれからの敎育に何が必要なのか、手の届くところでしっかりとコダーイの助けを借りて更に多くの方へ美的な芸術・音楽などの大切さを伝えていき、準備を継続し続ける気持ちです。
理由は次の通りです。
ア. 社会経済活動の停滞を考慮して、政府は緊急事態宣言を解除しましたが、新しい生活様式といわれる、三密をさけマスクを着用するなどの自衛行動が求められていることに変わりはなく、私達の考える研修のあり方を遂行することがまだまだ困難です。
イ. 日本中が感染に敏感になっており、また地域によって事情も多様で参加者を全国から呼びかけることにも困難が予想されます。
ウ.例年は全国大会を夏に開催していますが、2020年は東京オリンピックが予定されていたため、その時期をさけ、9月開催を決定していました。オリンピックも来年へ延期と決まっていますので、その条件は変わらないとの見通しから、大会開催時期を本年と同じ9月に延期します。
これらの決断に際し、中村会長は次のようなコメントを寄せてくださいました。
今回の事態は誰にとっても予測できなかったことであり、多くの混乱を招きました。しかし、そこから学ぶことがなかったわけではありません。思えば、先人たちは第2次世界大戦を経験し、そこから大きなダメージを受けるだけではなく、新しい思想や芸術が生まれ文化が花開きました。
もしかして今回のコロナからも、何がしかの余禄が生まれる、あるいは生み出されるときなのかもしれません。
来年の全国大会開催(延期開催)への皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。
2020年6月30日
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